橋本忍『複眼の映像 私と黒澤明』

先日もご紹介した『複眼の映像 私と黒澤明』橋本忍著(文芸春秋)を読み終え、ものすごい人もいたものだと感慨にふけっています。著者は映画の脚本家で、映画に全く興味がない私はこの方を知りませんでした。

この著作を知ったきっかけは、日経新聞読書欄(毎週土曜日)の「半歩遅れの読書術」です。このコラムにどなたかが紹介していて、惹かれるものがあったのでしょう、すぐに図書館から取り寄せました。

自分に縁のない世界の話であり、我と我のぶつかり合いで作品を作り上げるという、社労士業務とは至極相いれない(と思われる)仕事の進め方、考え方ではありましたが、プロとしての生きざまが強く心に刻まれました。
苦悶し続けて築いた仕事人生が、はた目には幸せな生涯に見えるということも考えさせられます。