目の前で落ちたスマホ

先日、自転車に乗った高校生が走行中にスマホを路上に落とすのに遭遇しました。
私がとっさに拾って、大きな声で「携帯!」と叫んでも届かず、かなりのスピードで遠ざかっていきます。(こんな時「スマホ!」が言えなかったことに齢を感じました。)

とはいえ先方はママチャリ、当方はクロスバイクでしたので、追尾・追い越しのうえ、渡すことができました。背負ったナップザック脇のポケットに入れていて、走行中の振動によって落ちたようです。
高校生はしきりにありがたがっていましたが、目の前で大事なものを落とされて何もできなかったときの罪悪感から逃れられた自分の安堵感も相当なものでした。

仕事も同様だと思います。
気づいておきながら何もしないことは厳に慎むべきことです。
問題点に気づけば、共有し、一緒に手を打つようにする。それができないなら、せめて「これはおかしいかもしれない」と声に出すぐらいはしたいところ。
スマホ騒動と同じで、「何もしなかった罪悪感」ほど重いものはありません。
労使の関係も、結局は人対人の部分が大きいでしょうから、小さな気づきをきちんと拾えるようになりたいと思っています。