全世代型リ・スキリング国民運動
厚生労働省で、2026(令和8)年6月30日、「全世代型リ・スキリング国民運動に関する有識者会議」の初会合が開かれました。
令和8年度から国を挙げて展開されるリ・スキリング推進の国民運動について、その発信の方法などを話し合う会議です。
国民運動の目的は、以下のように示されています。
グローバル社会の進展や労働供給制約が進むなか、労働生産性の向上や、生涯を通じたキャリア形成、円滑な労働移動を図ること。
そのために、労働者、企業、大学などの教育機関、業界団体といった様々な立場において、リ・スキリングの重要性や必要性への理解を広げ、社会全体の機運を高めようというものです。
技能五輪国際大会が開かれる2028年までの3年間を、集中実施期間と位置づけています。
なぜ、わざわざ「国民運動」という形をとるのでしょうか。
以前のエントリーで、日本の大人の学習意欲が高いとは言いがたい現状と、その背景にある人生設計の文化的な違いに触れました。
リスキリングの大切さは、頭で分かっていても、なかなか一人ひとりの行動には結びつきにくいものです。
とすれば、個人の心がけに委ねるだけでは足りず、企業や教育機関も巻き込んで、学び直しを当たり前とする空気そのものを育てていく必要があります。
この運動が、年齢や立場を問わず、企業・働く人・地域がともに学びと成長の機会を広げていく取組を掲げているのは、そうした狙いからだと思われます。
具体的な取組も動き出しています。
今年11月には東京で第1回シンポジウムが開かれ、機運醸成の拠点となる特設ウェブサイトも開設されるようです。サイトでは、人材育成に取り組む企業や個人が「リ・スキリング宣言」を登録したり、その取組事例を発信したりできるようになるとのこと。
国民運動としてのムーブメントが大きなものになればよいなと思います。


