実質賃金2か月連続プラス(2026(令和8)年2月分毎勤速報)

前回のエントリーで、1月分の確報をご紹介しました。(休日を挟んだため1週間前の記事となりました・・・。)

同じ2026(令和8)年4月8日に、2月分の速報も厚生労働省から公表されています。
1月確報との比較を中心に、整理しておきます。

実質賃金指数(2020(令和2)年平均=100)は次のとおりです。

〇消費者物価指数(持家の帰属家賃を除く総合)で実質化したもの
 1月確報:81.8(前年同月比0.7%増)→ 2月速報:82.0(同1.9%増

〇消費者物価指数(総合)で実質化したもの
 1月確報:83.4(前年同月比1.0%増)→ 2月速報:83.5(同2.0%増

2か月連続のプラスです。しかも伸び率が大きく拡大しました。(2020年=100ではありますが)

背景には二つの要因があります。
一つは名目賃金の加速です。
現金給与総額は298,341円(前年同月比3.3%増)で、1月確報の2.5%増から0.8ポイント伸びています。所定内給与も269,154円(同3.3%増)と堅調です。
もう一つは物価上昇率の鈍化です。
CPI(持家の帰属家賃を除く総合)の前年同月比は1月の1.7%上昇から2月は1.4%上昇へと低下しました。
賃金の伸びが加速し、物価の伸びが鈍化した結果、実質賃金の改善幅が広がった形です。

パートタイム労働者の時間当たり所定内給与は1,443円(前年同月比4.2%増)と、1月確報の3.7%増を上回りました。
最低賃金引き上げの効果が引き続き表れているものと思われます。

ただし、前回のエントリーで確認したとおり、毎勤統計では速報から確報への修正が珍しくありません。
1月分も速報時点の1.4%増から、確報では0.7%増へと大幅に下方修正された経緯があります。(サンプル入れ替えの時期と重なったため、修正も大きかった可能性があります。)
2月分についても、現時点では強そうな数字が出ていますが、確報が出るまで、一定の含みを持って見ておくのがよいかもしれません。

よい数字には飛びつきたいものですが、冷静さを保ちたいものです。(自戒を込めて)